襖・障子・網戸の張替専門の店舗運営を行う現役金沢屋オーナーに金沢屋を選んだ理由をインタビュー

金沢屋 茨木店

大阪府豊能郡豊能町希望が丘
2018年11月 開業

インタビュー時期:2019年5月

金沢屋を始める前のご職業と、独立するきっかけを教えてください。

以前は、物流会社でセンターの運営や、管理の仕事をしていました。食品センターが中心だったんですけれども、そこでは配送から庫内管理、出荷のコントロールも含めて、物流全般の管理を担当していました。何ヶ所かでセンター長などを兼任していましたね。

会社員としてその仕事を14~5年ほど続けていたのですが、やっぱり独立したいという気持ちがありまして……でも当初は、なんの仕事にしたら良いかと迷っていて。

もともと、独立しようという思いがあったのは、私の父親が影響しているのかもしれません。父親は、独立して会社をやっている時期があったのですが、かなり苦労していまして。仕事の波がありながらも、よく私を育ててくれたな……という気持ちで見ていましたからね。

独立するには他の仕事もあると思いますが、なぜ金沢屋を選んだのでしょうか?

もともと、料理を作るのが好きだったので、飲食業界に行こうと考えていたのですが、厳しいのかもしれないと思ったんですね。もちろん実際は色々だと思いますけど。

あまり話したことはないんですけど、20歳過ぎぐらいのころに、建具やサッシの仕事をしていた経験がありまして。お客さんの家に寸法を測りに行って、お客さんと一緒にデザインを考えてやり取りをするという仕事だったのですが、その時、「襖とか和室関連の仕事って、結構面白いな」と思ったんですよね。だけど当時は、結婚して家庭ができましたから、流れ上、会社員をすることになりました。

でも、あの頃のことが、ずっと心の中に引っかかっていたんだと思います。そんな時、あるきっかけから金沢屋を知ったのですが、若いころに経験したその仕事と、近しい仕事内容だった、ということが決め手の一つになりました。

会社員時代の経験から、事業のビジネス構造や収益のこともある程度わかるようになってきていましたから、金沢屋のビジネスモデルを聞いたとき、「これだったらいけるのかな」と感じられたのも理由の一つ。会社員をしている間も、「この先、会社を経営したいな」と頭の中では思っていたので、「襖・障子の張り替えビジネス」だと聞いた時には、ピンときましたね。その時に、飲食よりも、襖の方に気持ちが傾きました。

あとは、自分のした仕事の反応が、ダイレクトに返ってくるという点。かつての仕事でも、お客様と一緒に、いろいろと素材や柄を選んで、それを喜んでもらえた……という記憶が印象に残っていて。前職の物流会社では、法人相手の仕事だということもあって、そういう面を感じにくい部分はあったんですよね。金沢屋の仕事だと、悪いこともすべて自分の責任ですけれども、お客様の喜んでいる様子を直接見られる……というのが一番感動するといいますか。

他にも、良かったと思うことなどはありますか?

性に合っているのもありますね。物流会社もそうでしたし、以前は宅配業や家電の設置をする仕事もしていたのですが、どれも一般のご家庭にお邪魔するような仕事です。お宅にお邪魔して、お客様とお話しをして……。それが苦にならなくて、自分に合っているなぁと感じていました(笑) もちろん、クレームもなんだかんだと経験しましたけれども、そういうところも含めて、一般のご家庭に向いている性格なのかなぁと、自分では思っています。

金沢屋の説明会について、印象を教えてください。

私の場合、金沢屋単体の説明会ではなくて、フランチャイズ各社が合同で開催している、「フランチャイズエキスポ」のようなものに顔を出したのがきっかけです。2018年の9月頃だったかな。

シニア向け給食のビジネスも気になっていたのですが、金沢屋のお話を聞いてみると、それ以上に興味を持てたので、1対1で詳しく説明を聞くことにしました。色々と伺っていると、若い頃の経験と直結したのか、自然と「ああ、襖は良いかもな……」と思えたので、迷うことなく決めましたね。

その時には、エリアの話も具体的に聞きましたよ。どのエリアが空いているかとか、違うエリアで開業してもいいのか、とか。茨木にもいろいろありますからね。

金沢屋の説明会について、印象を教えてください。

うちは2018年11月20日に開業しているので、説明を聞いてから2ヶ月少しで仕事を始めたことになります。

実は、当初本部から受けていた説明に比べると、思いのほか反響は良くなかったというのが本音です。想定していた売上額に届きそうなほど反響はありましたけど、それは11月だったので繁忙期だから、ということですよね。ただ、開業してすぐの、まだ「地域密着」とは呼べそうにない初期の段階だということを考えると、「こんなものなのかな」とは思いました。逆に、そうだとしても反応があるにはあるんだな、と。

3万枚チラシを撒いたとしたら、15~20件くらいは反応がありました。オープンした時期が中途半端だったとは思うのですが、年末までにかけて120万円くらいの売上になりましたね。

そうやっている間に年が明けたのですが、1月はどうしても年末大掃除の反動で、仕事が緩やかになってしまいます。ですので、その時期には、チラシだけじゃなくてポスティング用の販促物も、自分で工夫しながら配っていました。1月から3月にかけて、一日300~400件、月間15000件くらい自分でポスティングしましたね。それはすぐに問い合わせがあったわけじゃなくて、数か月後の5月ごろになってから、連絡が来たりしています。

他のオーナーさんは、ポスティングする人としない人とまちまちなようですが、うちは「それなりに撒いておかないとなぁ」と思っています。今では、もう撒く暇がないぐらい忙しいんですけどね(笑)

ポスティングの他に集客で工夫していることはありますか?

ポスティングをやっていた時期も、同時並行で折り込みチラシを1万部ぐらい配布していましたよ。あくまでも折り込みチラシがメインで、ポスティングがプラスアルファといった感じです。

他には、ネット上での集客サービスにいくつか登録しています。それは本部からの紹介で登録したサービス。ただ、ネットから問い合わせてくるお客さんは、茨木エリアではないことが度々あるので、その場合は、その担当エリアの方に連絡してつないだりして、臨機応変にやらせてもらっています。

ちなみに、ネットから問い合わせてくるお客さんは、チラシのお客さんよりも年齢層が低いのも特徴なんですよ。若いと学生の方もいらっしゃいますね。そういうお客さんとは、チャットなんかで直にやり取りすることもあります。「色はこうやって選べるんです。見やすいとか、見えにくいとかありますが」「そんなのがあるんだ。じゃあそれにしようかな」とか。そんな感じで。

年齢層が若いお客さんは珍しいですね。年齢層が高いお客さんと比べて、
なにか接客などで意識していることはありますか?

チャットを通じて、なるべく最適な素材を提案することでしょうか。皆さんそうなのでしょうけど、「襖・障子・網戸にどんな種類があるかわからない」という方が多いのではないでしょうか。これはあくまで推測ですが、「とりあえず破れている箇所さえ直れば良い」という方も一定数いるような気がします。だけど実際には、目隠しの要素とか強度とか、適した素材がいろいろありますから、それを説明するようにしています。まだ、今はどれが本当に良い方法なのか、ハッキリとはわからないですけどね(笑)

ただ、これからのお客さんはこういう風にして対応することになるのかな……とは思いますよ。ネットで張り替えを発注すると、リピートする時も「あ、前回ここから問い合わせたから、今回もこのウェブから問い合わせよう」といった感じになるでしょうし。

ネットの話を結構しましたけど、実際にはチラシとネットと、どちらがどうとかいうのはないですよ。どちらも並行してやっていくことが大切だと思っています。

開業に当たって、ご家族の反応はどうでしたか?

「まぁ良いよ」というような、あっさりしたものでしたね(笑)

当時、管理職だったので一般社員よりは年収がありましたから、「その会社を捨てて、どうしてそっちに?」という雰囲気はありました。あっさりしつつも、良い顔をしているわけではなくて。でも、「独立するなら、今まで以上を目指してやりたい」という前提で始めました。でも結局、苦労したり努力したりしているのを見てくれているので、少なからず家族も協力してくれています。

あとは、物流会社に勤めている時期がだいぶ長かったので、普段家にいない私が、ずっと家で作業していたりとか、出たり入ったりしているのが、環境が変わったと感じているみたいです(笑)

張り替えの仕事で、楽しいと思う点はどういうところですか?

いやもう、張り替えは全然楽しいですよ。やりがいも、すごくありますし。

張り替えだけじゃなくて、建具に関するちょっとした製作なんかも出来るようになれたら理想的だな。やっぱり、和室関連をぜんぶ網羅できるようになりたいですね。建具だって、経験があるとはいえまだ序の口でしょうし、奥が深いなと思いますよ、全然知らないことだらけで。

今の時期の状況はいかがでしょうか?

年初めからは、折り込みチラシ、ポスティング、インターネットサービスを並行して、お客さまに情報が届くようにしていました。それで、気が付いた頃にはウェブの集客だけで、半月くらいはスケジュールが埋まるような状態になってましたね。チラシはもちろん配布するんですけれども。

チラシとネットだと、コミュニケーションの取り方も全然違います。普通だと、お電話をお受けして、お伺いして……という流れで仕事が進むのですけれど、ネット経由のお客様だとチャットを通じて提案をするので、まだ少し慣れません(苦笑)

今苦戦していることがあれば教えてください。

仕事の件数自体は、問題ないと思っていますが、一件あたりの単価が低くなってしまっていることでしょうか。チラシとネットでは、望まれる商品価格帯が微妙に違っていたりして。ただ、集客の入り口が違ったからといって関係なくて、それは私自身が適切な素材を、より分かりやすく説明することが大切だと思っています。

あとは技術面ですね。金沢屋の研修で基本的なことは学んでいますが、実際の現場では、出会ったことのない襖・障子・網戸がありますから、まだまだ勉強が必要です。教えてもらったやり方もそれ以外のやり方も、最適な方法を模索しながら、お客さんの要望に沿えるように、少しずつ工夫しています。たとえばそれが、このお客様特有の要望だったとしても、ご満足いただけるように、丁寧に張り替える……というようなことです。

外部の工務店と仕事をすることもありますが、会社や職人さんによって、やり方が違うことがあるんですよね。でも、どんなケースであっても、納得してもらえるようなものを作りたいなと思っています。

金沢屋の説明会について、印象を教えてください。

細かいことかもしれませんが、使っているカッターの刃の薄さをどんどん薄くしていったりとか。当初0.35ミリ程度だったのを、更に薄くして0.2ミリにしたり。カミソリの刃が0.25ミリ程度なのですが、それを使っているというオーナーさんもいましたね。

使う道具をいろいろと試してみて、一番良い仕上がりになるように日々研究しています。

今まで依頼を受けたなかで、印象的な仕事やお客様はいらっしゃいますか?

皆さま喜んでくださいますから、いろいろですけれども……そうだなあ、物流会社の網戸の張り替えは、規模が大きかったので印象的ですかね。ウェブから依頼がポンと入ってきて、倉庫5000坪内の網戸20~30枚をいっぺんに(笑) 倉庫なので当然なのですが、ほとんど手入れがされていなくて、通気性だけ保ったまま、一部が朽ち果てているような網戸ばかりで。「こんな枚数、一気にできませんよコレ」とか言いながら対応しました(笑) 「会社の経費だから一番安いので」とも言っていましたね(笑)

その他に印象的だったのは、ものすごく要望が多いお客様だったのですが、襖から始まって、椅子とかフローリングなんかも追加になって、結局50万円くらいの依頼をしてくださった方ですかね。この方とは、いろいろ言われながらも良いお付き合いが生まれたので、様子を伺いに、近々お手紙を出そうかなと思っています。

うーん……、考えれば他にもいらっしゃいますね(笑) 一度、「これで良く修復できたね」と、お褒めいただいたこともありました。半分くらい朽ち果てて、ボロボロになってしまっている襖を、改めて骨組みを作って……という修理。

その襖は、素材がアルミで、背丈も2m20cmくらいあるような変わった襖だったのですが、それを猫がガリガリ引っかいちゃって、大変なことになっていたんですよ。それを完全に修復したので、喜んでいただけましたね。それは正直、自分でも上手くいったなあと思う事例の一つですね(笑)

そこまで壊れてしまっているので、はじめはお客様も新品を考えていたみたいです。新品に入れ替える段取りを説明しているうちに、お客様から「修復もできるの?」と聞かれて。最終的には、価格面などいろいろ検討されて、お客様は修復を選ばれました。こういった経緯もあるので、最終的には気に入ってもらえてよかったなと。

現状の課題を教えてください。

張り替え以外の、リフォーム関連の仕事の幅を広げたいと考えています。もちろん、大工さんや屋根屋さん、畳屋さんなどもこの界隈にいらっしゃるのですが、今はまだ業者さんとの仕事を拡大する段階ではないと思っていまして。私自身が対応できる案件を、もっと増やしていきたい。

今だと、プチリフォームのような小さな案件を受けることが多いのですが、それも「今は信用を積み重ねる時期で、未来に備えた種まきなんだな」と思いながら、必死にやっています。

今後の目標はありますか?

まずは、どんなお客様のお宅でも通用するように、自分の技術を向上させたい。同時に知識も向上させていきたいです。

他には、2~3年かかるかもしれませんが、リピーターのお客様が増えるようにしたいですね。そのためにも、今から徐々にできることをやるようにしています。

関西地区のオーナーさんとは仲良くさせてもらっていて、知識を共有したりとか、業者さんを紹介してもらったりとか、そういう活動もするようにしています。他のオーナーさんとの付き合いも増やして、連合体のように、各店舗で連携が取れるようになったら最強だな。

中期的には、もうちょっと広い場所に移りたいとは思っています。目先としては、単純にスペースが欲しいという理由なのですが、やっぱり店舗は店舗として構えたい。広い場所にお店を構えて、金沢屋の看板を出して、仕事をしていくのも目標の一つですね。それができたら、リフォーム関係の仕事で、地域の業者さんたちと連携が取れるようにしていきたいです。

そうやって規模が大きくなっていくと、私一人では仕事が回らないと思うので、将来的にはあと数人、従業員を雇って運営したいなあ。でも、単純に人が増えればいいわけではなくて。競合がいるなかで、お客様に選ばれるためには、付加価値をつけないといけないですよね。それをどうしたら良いのかな?と、アイディアを出す毎日です。

会社組織になって、チャンスがあれば新規事業にも挑戦してみたいですね。ただ、私が本当にやりたいのは、襖とか障子といった、和室関連の仕事。なので、だれかを雇うことができたら、その人を育成しながら進めていきたいな。そういう意味でも、本当に人材が欲しいんですよ(笑)

あとは、今よりもスケジュールがコントロールできるようになったら、「この時期は1ヶ月休む!」とか、そんな夢のようなことをしたいと思っています(笑)

長時間お話を聞かせていただき、ありがとうございました。

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