襖・障子・網戸の張替専門の店舗運営を行う現役金沢屋オーナーに金沢屋を選んだ理由をインタビュー

金沢屋 深大寺店

東京都調布市深大寺元町
2015年10月 開業

インタビュー時期:2019年5月

金沢屋として独立した経緯を教えてもらってもいいですか?

私の場合は、家族がきっかけだったんですよね。

以前は放射線技師として働いていて、当時は妻も看護師だったので2人とも病院に勤務していたんですよね。2人目の子どもまでは何とかできたんですけど、3人目ができてからは子育ての時間が取れなくなってきて、いわゆる夫婦のすれ違いが起きてきたんです。

仕事のストレスが子どもに向いてしまう時もあって「これはちょっとまずいな」となりまして……。それで「まだ子どもが小さいうちは、違う仕事をして、家で子どもを見ても良いんじゃないか?」という話になったんです。

放射線技師よりも看護師の方が給与が良いので、私が辞めるという前提で新しい仕事を探すことにしました。他の病院で働くことも考えたんですけど、それじゃ結局変わらないんで、家で出来る仕事をいろいろ調べていったんですよ。そしたら、フランチャイズで独立して働くという方法を知ったんです。

フランチャイズにも、いろいろな業種がありますよね。どうして金沢屋を選んだんですか?

私が車好きなので、最初は車の修理をするフランチャイズの資料を見てました。だけどよく見ると「店舗はいりません!」って謳っていながら、成功しているオーナーさんはみんな大きな店舗を持っている人ばっかりなんですよ。そうすると、結局初期投資がかかるので、これはちょっと難しいと判断しました。今は車離れも進んでいますしね。

それで、どうしようかと迷っているときに、テレビで「張り替え本舗・金沢屋」を見たんです。当時金沢屋のオーナーで、現在は本部で働いている方が出ていて、彼はもともとは歯科技工士だったけど、ずっと作業ばかりしている仕事に嫌気がさして、金沢屋に入ったらしいんですよね。それを見て、「この人も医療系だったんだ!」「こういう働き方もあるんだ!」って思ったんです。

金沢屋だったら、うちに余っている1部屋で作業場所は確保できる。前に買ったハイエースもあるから、車もそのまま使える。パソコンもある、電話もある。加盟金以外に初期投資がほとんど必要ない状態だったので、だったら良いのかなと話を聞くことにしました。あと、私の父親が大工だったんで、小さい頃からよく現場に連れて行ってもらっていて、建築関係の現場は嫌いじゃなかったんですよね。

それで、本社に家族も連れて行って説明を受けてみたら「これならなんとかなるかな」と思いました。もしダメでも、私の場合は放射線技師の資格があるので、やり直せますよね。だから「ちょっとやってみようかな」という感じで始めて、今は4年目になりました。

当時聞きに行った、金沢屋の説明会や研修はいかがでしたか?

前職を辞めようと考えて、いろいろ調べて、金沢屋の説明を聞きに行って……そこから開業するまでに2年ぐらいかかったでしょうか。

家族と話したり、職場の事情もあったり。職場はなるべく円満に辞めたかったので、次の人が決まるまで、金沢屋で契約してからも1年半ぐらいは待っていましたね。本部にも契約する段階で、「前職を辞めてから始める」という話はさせてもらってましたし。研修は開業する1~2カ月前に受けたような気がしますね。

説明を受けた印象は、やっぱり一番に「家で仕事ができる」というところに魅力を感じましたね。あとは、エリアが決まっているので、そんなに遠くに行かなくても良いというところ。それだと家族と居られる時間が増えますから。

開業して4年ということですが、開業当初はいかがでしたか?

最初は意外と反響が良かったんですよ。10月に15,000部のチラシを撒いたら、20件以上電話が来て。たくさん反響があったのは良かったんですけど、要領をつかむ前だったのでもう大変で(笑) 電話も取らなきゃいけないし、スケジュールも組まなきゃいけなくてバタバタしてましたね。

で、11月、12月と忙しくて、1~2月にはパタっと落ち着きました。それでまた4月には戻り始めて……って感じでしたね。

開業してから、子育ての状況は変わりましたか?

だいぶ変わりましたよ。2人とも病院で働いているときは、どうしても子育ての時間を割けなくて、真ん中の子は、お隣さんに保育園まで朝送ってもらったり…… (笑) たまたま、そういう親切な方がいたから、当時は何とか乗り切れましたけどね。

子育ての時間は基本的に変わらないじゃないですか? なので、営業時間は一応9時からですけど、実際に仕事を始められるのは10時ぐらいから。終わりも4~5時には手を止めて、お迎えに行くようにしています。

あと、ちょっとでも熱があると「家で見てください」って保育園から帰されちゃうんで、1回だけ、本当に困ってお客様の所に連れて行った事もありますよ。一番下の子が熱を出しちゃって、でも電話の対応からいい感じそうな方だった方なので、大丈夫かなと……(苦笑) そしたらお孫さんと同じぐらいの年だったんでしょうね、逆に喜んでもらって良かったです(笑)

具体的な1日のスケジュールはどんな感じでしょうか? 他のオーナーさんのように長時間働いているわけではないんですよね。

そうですね。朝子どもを送って、金沢屋の仕事をして、夕方には切り上げて迎えに行ってますし、小学校1年生の息子がサッカーを始めたので、土日は完全に休みにしようと思っていて、仕事の時間は正直限られてます。

ただ僕の場合は、他のオーナーさんと違って、そこまで売り上げをガーッと上げようとか、いっぱい稼ぐ!といった感じではなくて、子供と一緒にいながら生活できれば良いというスタンスで仕事をしていますから。

開業当初は忙しくて、体調を崩したこともあったんです。1週間くらい動けなくなって、仕事が溜まってしまってお客様に迷惑をかけましたし。あと、子供から風邪をもらう事が多くなりましたね。だからこそ、あんまりタイトにならないようにチラシの量を調節しながら、忙しくなりすぎないようにやりくりしています。

金沢屋を始めて、夫婦お二人の仕事は両立しやすくなりましたか?

はい、両立しやすくなったんですけど、妻は今、別の仕事をしているんですよね。看護師だった頃は、保育園の送り迎えを私が一人で対応していたんですよ。そしたら、上の2人は結構お母さんっ子だったのに、一番下の息子がお父さんっ子になっちゃって。

それを見て、多分妻は悔しかったんでしょうね(笑) 妻の方も、「もう少し近くの病院で働きたい」と言って仕事を辞めたんです。ただ、仕事を探し始めても良い条件の仕事がなくて、しばらく休むことになって。その時、たまたま友達から別の仕事を紹介してもらったので、それを今でも続けています。僕は夫婦で金沢屋の仕事をやりたいなぁと思っていて、ずっと誘っているんですけど、なかなかうんと言ってくれないんですよね(笑)

もちろん忙しいときは手伝ってくれますよ。元看護師なのでコミュニケーションがうまいですし、女性のお客様の方が多いので、私1人で行くより妻を連れて行った方が、女性同士で話が弾んでいたり、お客様に喜んでもらっている気がします。「頑張ってね!」って声かけてもらうことも多いですし。

ただ看護師時代もそうですけど、妻が他で働いてくれているから、別に収入があるという点では助かってもいます。最初の頃なんかは「ごめん、ちょっとお金無いから貸して」なんてよくやっていましたね(笑)

妻の今の仕事は、簡単いうと「現地調査」って言うんですけど、工務店にリフォームなどの依頼が来た時、作業の前に実際に現場に行って、状態を確認する仕事です。前は、そこにその会社の社員が行っていたらしいんですけど、人手が足りなくなったってことで。その工務店さんとは繋がりができたので、リフォームの仕事を依頼されたら、その会社にお願いしたりすることもありますね。

忙しい中、技術面での苦労や工夫していたことはありますか?

研修で練習はしますけど、現場に出てみると分からないこともあるんですよね。そういう時は、自分で考えたりネットで調べて工夫したり、SV(スーパーバイザー)に何回か電話したり。

同期の一人に、オープン当初から金沢屋の売り上げトップリストに名前が出るような人がいて、その彼とちょこちょこ連絡をとって、情報交換をしていたことが大きかったと思います。彼は、私よりも10歳以上若かったんですけど、すごい元気だし、研修の頃から先を見据えているような人でしたから。

4年間続けていて、リピーターさんは増えましたか?

そうですね、リピーターさんはやっぱり増えていますね。どの金沢屋でもそうですけど、リピーターさんが増えることが一番良いと思うんですよ。リピーターさんが増えると、本人からも仕事をもらえるし、紹介もしてくださるし。

リピートしてもらうためには、お客様ときちんとお話することが大事だと思っています。

中には悪いことをしている会社もあるみたいで、フラッと家に来て「あそこ壊れていますよ」って言って、法外な値段を取る会社がいるという話も聞きましたし。「網戸を張り替える」からと網戸を持っていったまま連絡が取れなくなったとか……アルミを鉄くずとして売るんでしょうかね? それって泥棒ですよね(苦笑)

そういうことを聞いていると、お客様も不安なんだろうと思うんです。実際に「あんたの所は大丈夫?」って言われたこともあります。なので、ちゃんと住所も載せて、私の顔が載っているプロフィールシートというものを渡すようにしています。「私はそういう人達と違うんだよ」って、最初に説明しながら。信頼してもらわないといけないですからね。

やっぱり、杜撰な仕事をしているとリピーターさんは来ないですから、仕事も丁寧にすることを心掛けています。適当にやる会社なんて誰も頼みたくないですし、そういう噂も広まれば周りの方も来なくなりますから。逆に、売上が高いオーナーさんは、丁寧に仕事をしていると思います。

きちんとお話をするということ、丁寧に仕事をすること以外に、技術的な面で何か注意していることがあれば教えてください。

自分自身がお客様の立場に立って、この張り方はダメだろうと感じたらやり直します。

作業中は気付かなかったけど、納品してみて「これはちょっと違う」という時もたまにあるんですよね。お客様は全然気にしないんですけど、私にも一応小さいプライドがあるので(笑) その時は、「ごめんなさい、もう1回張り直させてください」と正直にお願いします。

納品してみて分からないというのは、襖や障子も乾いてみないとわからないし、実際に納めてみないとわからないという事も結構あって。例えば網戸とかもそうなんですけど、修理した後に取り付けると動きが悪くなる場合もたまにあるんです。あと、取っ手が付いた襖とか、枠を一回外してまた付け直すと、紙の厚さなどで数ミリずれたりして。ちょっとでもずれると、枠にはめたとき、きつくなったり逆にゆるくなったりするんですよね。そういうことは、嵌めてみないとわからなかったりしますから。

そういう時は、きちんと説明をしてから直すようにしています。「ここがちょっときつくなっているので直しますね」だとか。僕は普通にそういうことを話すので、お客様から「今までの人はそんなに教えてくれなかった」って言われることもあります。

丁寧にコミュニケーションをとることでリピーターを得ていることが感じられますが、新規集客で工夫されている事はありますか?

基本的に金沢屋の集客は折り込みチラシですよね。どういう内容にするかっていうのを他のオーナーさんと話し合うことはありますね。「こういうのを載せたら良いよ」とか「こういう文言を付けたら良かったよ」とか、そういう情報交換をして、毎回ちょこちょこ内容を変えたりしてます。

工夫してはいるんですけど、実際にお客様のお宅に行ってみると、2~3年も前のチラシをずっと取っておいてあったりするんですよ(笑) ウチの場合は、裏面が視力検査のものを開業当初からずっと変えてないんです。やっぱり目立つんでしょうね。自宅に貼ってくださるお客様が多いので、ちょっとこれだけは変えられないかな。

オモテ面の工夫は、私の顔を出すようにしました。チラシと同じ顔の人間が行くというだけでやっぱりお客様も安心してくださいます。私の方も、顔を出しているので変な事は出来ないですしね(笑)

以前保育園に送り迎えしていた時も、「あ、金沢屋さん?今日のチラシに載っていたわよ」って声をかけられたり。そしたら後からその方のお母さんから電話が来て「ウチの襖を直して欲しい」という風に仕事につながったこともあります(笑)

4年間地元で金沢屋をしていて、知名度は上がったように思いますか?

まあ、そうですね。チラシに載せている顔写真の効果は感じますよ(笑) 「金沢屋」の名前は浸透してなくても、ママ友の親からママ友に相談があったりしたら「○○ちゃんのお父さんだよ」って伝えてくれたりとか。

保育園のママ友つながりで仕事をもらうことが結構ありますからね(笑) ちょうど、年齢的にはママたちの親世代がお客様になるので、フィットしているんでしょうね。

営業時に、気を付けていることなどはありますか?

何故この紙がこれくらいのお値段なのか、何が違うのか。「こういう風になっているからこれだけ値段は変わりますけど、それだけ良い物だ」という事はお伝えするようにしています。

商品の説明もしますけど、お客様の家の要望もありますから、それに対応できるラインナップをそろえることも大事かな。例えば、普段押入れにしかしていないようなお部屋に、1万も2万もするような襖を勧めることはしないですよ。「使ってないんだった別に安いので良いんじゃないですか」という話はしますし、逆にお客様が来るようなお部屋だと、「いや、もうちょっと良い物がいいんじゃないですか」とか、そんな風に説明させてもらっています。

開業から今までで、思い出深いお客様はいらっしゃいますか?

一番最初のお客様ですね。一番初めだというのもあるんですけど、いきなり電話で怒られたんです(笑) 一応考えてはいるんですけど、内容を上手く伝えられなかったんですよね。そうするとお客様が怒って「お前の店はどういう売り方をしているんだ!」って。わぁ~、いきなり……って焦りました。

でも行ってみたら、全然電話と違って普通のおじいちゃんで、いろいろ話をしたら「兄ちゃん頑張っているなぁ」と言ってくれました。その時は障子を張り替えたんですけど、「じゃあまた今度襖を頼むから」と言って、何年か後に襖も頼んでくれましたね。

電話って顔が見えないじゃないですか?お客様にとっては、金沢屋に電話をするというだけ覚悟が要るみたいなんです。「本当にこのお店に頼んで大丈夫なのかしら?」って感じでしょうね。いざ電話してみたら、私があまりにもぎこちなかったので怒られたんでしょうね。

でも、ウチに電話するのに勇気がいるのはよくあることみたいですよ。「実はね、本当は他にもあってすごく迷ったけど、もう何年もチラシを3つ4つ溜めていて、もう大丈夫かなと思って電話したんだよ」って、お客様に言われた事もありますから。

今後の目標をお聞かせください。

正直、家族次第ですね。今一番下の子供がまだ保育園で、再来年小学校に上がります。その時が1回ターニングポイントにはなると思います。小学校に入ると今よりはちょっと手が離れますよね。その代わりサッカーをやったり、他のスポーツをやると、結局土日は一緒に行かなきゃいけなかったりと生活に変化が出てきます。そこで金沢屋の仕事がまだ自分の生活スタイルに合っていれば続けようかなと思いますけど、他の仕事をしている可能性もあり得ますね。

金銭的な事もありますし、体の事もありますから。それも含めて、まだ金沢屋として働けるのであれば、あれば出来る限りは続けたいとは思っています。現状に不満はありませんけど、その時の家族の状況によって臨機応変にやっていきたいと思っています。

当面の目標は、先ほども言いましたが、困っているお客様が多いのでリフォームをもう少し積極的に取り入れていきたいので、工務店と職人さん探しですね。

プライベートでの時間は、どのように過ごしていますか?

私は趣味が多くて、元々ハイエースに乗っているのも、前職の時に夫婦2人とも忙しくて休みも合わないから、何かあった時にすぐ出かけられるようにという事で買ったんです。

それとは別でトレーラーもあるんですけど、これがあればホテルを取らなくて良いし、時間の縛りも無いですし。ウチに猫が3匹いるんですけど、猫も連れて行けるし……という事で買ったは良いんですけど、前は本当に忙しすぎてほとんど使っていませんでしたね(苦笑) 動かさずにいたら、子どもたちの遊び場になっていたりしますけど(笑)

金沢屋の仕事を始めてからは、年に1回ほど知り合いとみんなでキャンプに行ったりしています。先週も潮干狩りに行きましたしね。

最後に金沢屋に実際入っていかがでしたか?

良かったです。私にとって家族が一番大切なので。

先ほどのハイエースの話も、金沢屋になってから時間が自由になったので、知り合いが年に1回「キャンプ行くんだけどどう?」と言っていろいろ連れて一緒に行ったり、トレーラーの仲間が出来ていろいろ行ったり。今はたくさん使えています。先週も潮干狩りに行ったりしました。

私の場合は時間の制限があるのでがつがつやれないので収入は多くはないですが、ご飯は食べていけていますし、時間的も金銭的にも今の私の家族にとっては、一番合っている仕事ですね!

長時間お話を聞かせていただき、ありがとうございました。

店舗詳細

金沢屋 深大寺店
東京都調布市深大寺元町

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